SEOペナルティーの危険性
小手先のSEOは長続きしない
Googleでは、検索をするユーザーに有益な情報を提供するために、中身が無く過剰なSEO対策が施されたホームページに対し、「検索順位を下げる」「検索エンジンに登録(インデックス)されている情報を削除」といったペナルティーを課す場合があります。必要以上にキーワードを埋め込んだり、無関係なサイトからの被リンクが多いなど、検索エンジンを欺くためのテクニカルなSEO対策がペナルティーの対象となっています。
最近でも、某有名な求人サイトがペナルティーを受けたと思われる急激な検索順位の下落に伴い、業績が大幅に悪化したというニュースが流れました。この会社の求人サイトは「アルバイト」「正社員」などのキーワードで常に上位表示され、求職者から非常に多くのアクセスを集め、急激に業績を伸ばした会社でした。この会社のビジネスモデルは成果報酬型の求人マッチングサイトだったわけですが、求人サイトが成長する為には求人情報と求職者の情報の両方が多い必要があります。求人を出す会社からすれば、見る人が少ないサイトに求人を出しても・・・となり、求職者からすれば求人情報の少ないサイトを見ても・・・となってしまい成長できません。そこで、この会社ではその両方を一気に集めるために「採用が決まるまではお金はかかりません」という成果報酬型の提案で求人情報を集め、求職者には「採用が決まったらお祝い金をお支払いします」というシステムで求職者を集めました。そしてSEO対策で「アルバイト」「正社員」等のキーワードで常に上位表示させることで、どんどん求職者を集めたのです。ところが、ある日突然上位に表示されなくなります、Googleからのペナルティーです。今まで1位に表示されていたものが、5ページ目や6ページ目や圏外などになってしまったのです。SEOに依存することにより成り立っていた求職者集めのシステムが崩れ去り、急激に業績を落としていきました。話しによれば、検索エンジンを欺くようなテクニカルなSEO対策が行われていたようです。このニュースを見たときは、こんな立派な会社でもペナルティーの対象なるということに驚きました、そしてペナルティーの怖さを実感しました。
ペンギンアップデートとは?
いろいろなホームページで情報が公開されていますが、簡単に言えば検索順位をあげることだけを目的としたSEOを行っているホームページを、Googleが排除しようとしてアルゴリズムを大幅にアップデートしたことを言います。ペンギンアップデートにより何が起きるかと言うと、対象となったホームページの検索順位が急激に落ちるということです。対象となるホームページとは検索順位をあげることだけを目的に下記のようなことが行われたものです。
・ホームページの内容とまったく関係の無いホームページからたくさんリンクが貼られている
・中身のないページをたくさん作り、それらのページからたくさんリンクが貼られている
・ユーザーが見るページとは別に、検索エンジ向けのページを作り、そこにキーワードを詰め込む
・ホームページの内容と無関係なキーワードが埋め込まれている
Googleが目指しているのは、検索をするユーザーに対して出来る限り質の高いコンテンツを届けることです。これは当然のことであり、私たち検索エンジンを使う側にとっても必要なことです。一生懸命情報を探しているのに、検索結果で出てくるホームページが中身の無いものだったとしたらとても不便です。かつては上記のような方法がまかり通っていて、それをSEO対策ということでお金にしていたSEO会社もたくさんありました。そうした状況のなかで行われたこのアップデートは、必要なものであり、このアップデートで検索順位が落ちるホームページががでるのは仕方の無いことです。
正しいSEO対策=原点回帰
Google正しいSEO対策、その答えは極めてシンプルです。ホームページを訪れたユーザーに質の高いコンテンツを提供していくということです。アルゴリズム、ブラックハットSEO、ホワイトハットSEOなど専門用語が並び、ややこしいとか分かりづらいという方も多いと思いますが、ホームページ運営で向かうべき方向と答えはシンプルです。しかし、そこに辿り着くのは簡単ではありません。ホームページを訪れるユーザーが何を求めているのかを理解したうえで、その要求に応えられるだけのコンテンツを提供しなければいけません。そしてそのコンテンツを用意するには時間が掛かります。でも考えてみてください、いつの時代も最終的に選ばれるのは、試行錯誤を繰り返し、しっかりコツコツと経験を積み上げてきた技術やサービスであることを。SEO対策にも原点回帰が必要ということです。