Webサイト制作者必見!ARをWebブラウザ上で実現する「WebAR」 | 千葉で集客ホームページ制作はティーエスフォート
コラム

Webサイト制作者必見!ARをWebブラウザ上で実現する「WebAR」

Webサイト制作者必見!ARをWebブラウザ上で実現する「WebAR」

AR(拡張現実)やVR(仮想現実)が身近になっている今日この頃。この記事では、Webブラウザ上でARを実現する、WebARについてご紹介します。

インターネット社会の進化に伴い、情報をどのように表現するのかについても、工夫が求められるようになってきています。

1.WebARとは?

現在、WebブラウザでのARの実装が活発に開発されています。その中でも代表的なのが、WebARです。

普段Webサイトを見る時と全く同じ手軽さでARコンテンツを体験し、またそのURLを拡散するだけで、他の人も簡単に同じコンテンツへアクセスすることができます。

WebARを、アプリを用いた通常のARと比較したときのメリットをまとめると次の3つになります。
  • アプリのインストールが不要
  • SNSで拡散しやすい
  • 開発者がアップデートがしやすい

2.AR.jsとは?

AR.jsは、WebAR開発のための代表的なオープンソースソフトウェアの1つです。
無料で使うことができ、数行のコードでARを体験できるJavaScriptライブラリです。
AR.jsを使うと、決められたマーカーにカメラを向けるとオブジェクトを表示するよう、簡単に設定することができます。

公式サイト:AR.js

以下のような特徴があります。
  • 動作が軽い
  • JavaScriptで動くのでインストール不要
  • WebGLとWebRTCに対応しているスマートフォンなら動く

幅広い用途があるAR.js

AR.jsにはできることが幅広くあります。例えば下記1~4です。


1. Marker Based

AR.jsの代表的な機能です。マーカーベースARとは、ある画像をマーカーとしてそこからの相対距離にARオブジェクトを表示するものです。
黒く太い線があることでマーカー検出をしやすくしており、その結果安定したARが実現できます。



2. Image Tracking

イメージトラッキングとは、任意の画像をマーカーとすることができるARです。
例えば写真や企業ロゴをマーカーとし、そこからの相対距離にARオブジェクトを表示させることができます。



3. Location Based

AR.jsのWebARは画像マーカーのみならず、ロケーションベースでオブジェクトを表示することもできます。



4. AR.js Studio

AR.js Studioはv3.0で新たにリリースされた、コードを書かずにWebARを作ることのできるサービスです。

3.実装方法

実装するにあたって、記述する内容は非常にシンプルです。わずか10行ほどでARの実装が可能となります。

まずはA-FrameとAR.jsのライブラリをそれぞれheadタグ内で読み込みます。

<script src="https://aframe.io/releases/0.9.2/aframe.min.js"></script>
<script src="https://cdn.rawgit.com/jeromeetienne/AR.js/1.7.7/aframe/build/aframe-ar.js"></script>


次にbodyタグ内でARを表示する記述を行います。

ARに関する部分をa-sceneタグで囲み、a-markerタグには出力する3Dモデルの情報を記述します。

予め用意した3Dオブジェクトを表示したい場合、a-assetsタグを用意します。a-asset-itemのsrcへ読み込みたいファイル(obj, mtl形式)パスをそれぞれ記述してください。

3Dモデルだけでなくテキストも入れたい場合はa-textタグのvalueに任意の文字列を記述します。最後にARではカメラの起動が必要なのでa-entity cameraのタグを記述します。

<a-scene embedded arjs>
<a-assets>
<a-asset-item id="obj" src="img/earth_ball.obj"></a-asset-item> <!-- objファイル -->
<a-asset-item id="mtl" src="img/earth_ball.mtl"></a-asset-item> <!-- mtlファイル -->
</a-assets>
<a-marker preset="hiro">
<a-obj-model src="#obj" mtl="#mtl" scale=".01 .01 .01" position="0 1.5 0"></a-obj-model>
<a-text value="サンプル" position="0 0 0" align="center"></a-text>
</a-marker>
<a-entity camera></a-entity>
</a-scene>


これでARの実装は完了です。

まとめ

今回の記事では、Webブラウザ上でARを実現する方法についてご紹介してきました。

AR・VRが普及していく中で、Web上でのAR実現は他社との差別性を実現する上でも重要となるでしょう。

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